にさんぎょう感想文

日々見たものについて短い感想文など

永い言い訳

あらすじ

作家の衣笠幸夫は、妻の夏子が友人とともに旅行に出かけるのを見送ったその日に、彼女が事故死したことを知らされる。もっとも、彼女のいぬ間に不倫行為に没入していた幸夫にとっては、さして悲しい出来事ではないのが実情だった。それでもマスコミの手前悲劇のキャラクターを演じていた彼のもとに、夏子の友人の夫、陽一が電話を寄越してくる。 

 

結婚とは夫婦とは、一体なんなんだろうといつも思っているが、

これを見て余計にそう思ったし、結局答えがないというか、人間同士のことだからというところに辿り着いたまま、行き場をなくしている。

 

 

バスで奥さんが死んで、一緒のバスで亡くなった奥さんの親友の旦那さんと絡んで、そこにいる子供たちと初めて絡んでから、

自分は結婚して子供がいなかったけど、子供と過ごすのが好きになると、許されているような気持ちになるところとか、

それでも本当の親には勝てるわけではないところとか、心がとても痛かった。

 

設定自体はありそうで、なかなかないだろ、という感じなのに、こんなに自然に受け入れられる物語を作るなんて相当すごい。

作られた悲しいシーンが一つもなくて、それでも普通に辛さがわかって泣いた。

 

★★★★☆ 見たことを友達に話したい

 

アマゾンプライムで観れる