にさんぎょう感想文

日々見たものについて短い感想文など

悪人

あらすじ

保険外交員女性・石橋佳乃が土木作業員・清水祐一に殺された。清水は別の女性・馬込光代を連れ、逃避行をする。

なぜ、事件が起きたのか?事件当初、容疑者は裕福な大学生・増尾圭吾だったが、拘束された増尾の供述と新たな証言者から、容疑の焦点は清水に絞られる事になる。

 

怒りを見たから同じ監督の作品が見たくて「悪人」を鑑賞。

深津絵里モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を獲ったという。

 

昔だったらこんな綺麗な女性が、今まで田舎のどこからも出ずにちやほやもされずに存在しているわけないと思っていたけど、案外こういう人っているんだよなと思う。

綺麗でいいひとで、でもなんか誰からもちゃんと相手にされていなくて、それで不満なのに、不満だと思わないようにして生きている人。それが深津絵里の演じる姿からとてもよくわかった。

妻夫木聡日本アカデミー賞では主演男優賞を獲っているけれども、そこは「?」と思ってしまった。すごいのは原作である、演出である気がしてしまう。

彼も同じように田舎で、でも車が趣味でダサくてダサい改造車に乗ってる人もいるかもしれないが、なんだかどこか彼そのものが持つオーラが滲み出てしまっているというか。もっともっと低いところにいる人なんじゃないかな、と思った。

 

樹木希林が出演していたのは知らなかったが、見れてよかったと思った。

満島ひかりは不幸な役は本当に似合う、しかも粋がってしまった結果招いたかわいそうな結末。

 

★★★☆☆ 総合的に面白かった。