にさんぎょう感想文

日々見たものについて短い感想文など

ユダヤ教VSキリスト教VSイスラム教―「宗教衝突」の深層

分かりにくい宗教の基本事項をまとめてくれている本。歴史や人々の習慣、その理由。多分初歩的な話だけど、知らないことだから面白かった。宇宙と宗教を絡めた話はとてもよかった

世界をめぐる かわいい紙もの: ヨーロッパ、アジア、アフリカ…の古い紙、新しい紙

世界の紙ものをとにかくまとめたニッチな本 でもデザインとか見ててかわいい、まぁそれだけなんだけど

ことり

読んでいて泣きそうになるくらい小鳥の小父さんの寂しさと、最後の希望がわかったから、なんだかとてもいい文章だなと思った

中国で、呑んだ!喰った!キゼツした!

豪快に呑んで食べて、あぁこの人はほんとにそれが好きなんだと清々しい旅行紀。それでも出会った人を尊重する姿や、感謝が込められていて、とてもよかった。旅行記って俺(私)はすごい!って言いたいだけのが結構あるからな…俄然中国に興味が湧いた

美しいくらげ

タイトルの通り美しいくらげの数々。どの水族館、もしくは海域にいるかと、詳しい説明まで載っているから、ただ写真としてみるも良し、詳しく調べるも良し。写真がたまに汚いのがちょっともったいない

ぼくは戦争は大きらい: やなせたかしの平和への思い

やなせたかしの戦争体験記。本当に幸運なことに、激戦地へいかされなく、満州にもとばされたが現地の人とうまくやっていたという。だからこそ戦争というものを客観視して、戦争は大きらいだと言えるのだとも思うが、こういう人もいたという貴重な記録

風の帰る場所ーナウシカから千尋まで

ロッキング・オン社の宮崎駿へのインタビューをまとめたもの。『紅の豚』公開あたりから始まり、一貫して変わらない宮崎駿のニヒリズムはここまでくると面白くもあり、暴言が飛び交うなかでも作品を通して何かを伝えたいという話が出てくるとほっとした

終わりなき旅の終わり さらば、遊牧夫婦

ユーラシア大陸横断の旅行記 奥さんの描写がいちいちうざいけど、読んでいるとやっぱりまた旅立ちたいと思う チベット〜グルジアの旅はなかなか聞く話も少ないから俄然興味がわいた

ラティーノ・ラティーノ!南米取材放浪記

ブラジルのけだるさと、あの暑さが記憶から蘇る この取材を元にして書かれた「ワイルド・ソウル」がかなり気になる 旅行記としてはその国の雰囲気がよく現れていてとてもよかった

雑誌の品格

テレビで紹介されていた時は、ちょっと的外れな内容だなぁと思ってた それが逆に気になって読んでみると、よく想像と分析して書かれている こういう紹介があるともっと雑誌読んでみたくはなるものだけどな

現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声―憎しみの“壁”は崩せるのか

色々な立場のパレスチナ人とイスラエル人両方に取材したルポ それぞれの立場で平和を考え、憎しみ合ったり許し合ったり思ったより様々な意見 自治区内のパレスチナ人権力者による横暴もあるし、解決まではほど遠いと改めて実感

アニメーション、折りにふれて

ジブリにいながら王道をいかない高畑勲監督の今までのインタビューまとめ 監督はここまでの希望と志を持ってアニメをつくっていたことにとにかく感動 歴史や文化にも深く触れていてとても読んでよかった本

来ちゃった

酒井順子と漫画家のほしよりこの旅の記録。ほぼ酒井順子視点 電車好きの著者のマニアになりすぎない旅程や感想はとても好感がもてた 旅エッセイの俺すごい感が全くないので本当にその場の雰囲気が伝わり良い本だ

人生一度の素晴らしい旅

主にヨーロッパと北アメリカの絶景写真集 建築よりは自然の写真が多く、色合いが綺麗 どれだけ世界をまわっても、満足する事なんてないのだろうな

沈黙を破る-元イスラエル軍将兵が語る"占領"

イスラエル軍に所属しパレスチナでの残忍な占領を退役兵士たちが語る 読んでいると、怪物と化した兵士たちもまた被害者であるような気がする もちろん残忍な行為は認められないが、それが戦争の怖いところなのだ

人生を歩け!

町田康といしいしんじの対談第2弾。2人の住んでいたところを訪れてぐだぐだ 三崎の話はかなりおもしろかった 食べ物談義もなかなか、食べ物だけをテーマに対談してほしいな

こんちき号北極探検記

北極を探検する絵本作家の探検記 北極の動物たちのイラストがかわいくて癒される。北極ってこんなところなんだ! 2度目はない、感動が薄れるからという言葉はすごく納得。いつか行きたいな

桐島、部活やめるってよ

期待しすぎて読んだだけにいまいち 進学校のスクールカーストってこんなもんだよなぁって、そこはちょっとリアル 何かがあともう少し足りない… 映画の感想はこっち 桐島、部活やめるってよ - にさんぎょう感想文

世界で一番美しい森への旅

旅したい!旅したい!旅したい! 写真が多くてみながら妄想して癒されるには充分

その辺の問題

いしいしんじの印象が完全に変わってしまった 笑える方の面白さ。

人生を救え!

前半は町田康の人生相談、後半は町田康といしいしんじの対談 本当に適当ででもたまに確信をつく ふざけて生きていってもいいんだな

何のために生まれてきたの?

体験するという事は本当に重要だ 戦争を知っている人だからこそ、こう考える、という話はとても貴重 もう亡くなってしまったんだな…

ガザの悲劇は終わっていない

事前知識がある程度ある人向けのレポート しかしほんとにひどい攻撃が行われていた事に想像力を遮断したくなる 戦争という名での正当化、人々の判断力が欠如していく様も恐ろしいものだ

すべて真夜中の恋人たち

序盤からずっと好みではない文章だなーと思っていた 最後の最後にぐっと盛り上がって、結果的には結構面白かったかも 私の人生の登場人物ではないからこんなことが話せるという台詞は秀逸

憤死

子どもだった時の記憶がキーになりつつ大人になってからの話の短編集 綿矢りさっていつもちょっとどこか上からの目線で皮肉っぽい感じの文章な気がする ミステリーとも言わないし、なんだろうこれ

地図にない国からのシュート

イスラエル・パレスチナ問題をサッカーを起点にしながら取材したレポ なぜこの問題が起きたのかも簡単に説明されていて読みやすく分かりやすい 問題を改めて認識すると共に、民族とは、国とはなんなのか自問自答せざるを得ない

神道としきたり事典

海外で「あなたの宗教はなに?」と聞かれたとき困る 習慣として神道的な行事が多いが、何かを信じているわけではないし、仏教もある 分かりやすい説明で神道とは何か、仏教徒の繋がりまでわかり初級編としておすすめ

間抜けの構造

よく考えてみれば日本人独特の感覚である「間」について 自分を客観的に見れていなければ間が悪くなる、人生に間があってもいいじゃないか でも結局言いたいことは「おいらが一番間を取るのがうまい、一番面白い」ってことかな

天国旅行

死にまつわる短編集 舟を編むを読んだ時に感じたテンポの良さがなく読みづらい ミステリーの要素もちょっとありつつ、どっちつかずの微妙な印象

泥酔懺悔

思ったようなおもしろ泥酔話がない むしろ酒が飲めず、泥酔する事を面白いと思わない著者の話が多かった気がする 読みたかったのはこれじゃない感が満載